希少疾患『デント病』を患うDeNA大和選手、来季戦力構想外に

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DeNA・大和選手が来季戦力構想外から外れることが2024年9月18日に球団より、発表されました。大和選手は一昨年オフに、慢性腎臓病であることを公表しており、昨年1月に日本に日本に数百人しかいない希少疾患『デント病』であることが判明しました。

今回はそんなDeNA大和選手が患っている『デント病』とな何か、大和選手の経歴などを深掘りをしてみました。

『デント病』について

「治療機器と病室のベッド」の写真

『デント病』は、慢性腎臓病の一種で、主に男性に影響を与える遺伝子の希少疾患です。『デント病』は腎臓の小菅(近位尿細管)つまり、体が必要としているものを吸収し、不要なものを尿に作り替えている箇所に異常が起きることで、さまざまな腎機能障害を引き起こします。

以下が主な症状です。

高カルシウム尿症
体に必要なカルシウムが尿にたくさん出てしまう状態です。本来、カルシウムは骨や歯を作る大切なものですが、腎臓の働きがうまくいかないと、体が必要としているのに、カルシウムが尿として体の外に出てしまいます。

低りん血症
血液の中にあるリン(骨や歯を丈夫にする栄養素)が少なくなる状態です。リンは体のエネルギーを作るためにも重要ですが、それが足りなくなると体に問題が起こります。

腎結石や腎石灰化(じんけっせきやじんせっかいか)
腎臓の中に小さな石ができることを「腎結石」といいます。また、「腎石灰化」は、腎臓にカルシウムが溜まって石のようになる状態です。これらが起きると、痛みや尿の問題が出てくることがあります。

タンパク尿
尿に通常よりも多くのタンパク質が含まれてしまう状態です。本体、タンパク質は体にとって大切な栄養で、尿の中に出ていくべきではありません。腎臓が正常に働いていないと、これが尿中に漏れ出してしまいます。

骨軟化症
骨が柔らかくなってしまう病気です。通常、骨が硬くで丈夫ですが、ビタミンDが不足すると、カルシウムをうまく骨に取り込めず、骨が弱くなります。

腎不全
腎臓がうまく働かなくなる状態です。腎臓は血液をきれいにして、体から不要なものを尿をして排出する役割がありますが、それができなくなると、体に有害な物質が溜まってしまいます。

この通り、『デント病』を患っているDeNA大和選手は野球選手にとって選手活動は厳しい挑戦ですね。そんな中、DeNA球団を退団濃厚となった大和選手の今後については、現役続行の道を探りながら、今後の選択を十分に思いめぐらして的確な判断をしようしている段階です。

そんな大和選手ですが、「同じ病気を持つ子どもたちに勇気や希望を与えられるのは現役中だけなので」とコメントしており、言葉に力を込めています。

現時点で、通算957安打しており、目標としてきた1000安打が近づいています。「体はまだまだ動きます」とコンディションにも問題なく、現役続行を強く希望されています。

大和選手のプロフィール

大和 | 横浜DeNAベイスターズ
出典:横浜DeNaベースターズ

 

名前
前田 大和 (まえだ やまと)

生年月日
1987年11月5日

出身地
鹿児島県霧島市

ポジション
内野手 (主に二塁手、遊撃手)、外野手 (主にセンター)

投打
右投げ右打ち
2006年〜2016年までは両打、2017年からは打撃向上のため、右打ちに専念

プロ入り
2005年、高校生ドラフト4巡目で阪神タイガースから指名

プロとしてのキャリア

「みちのく鹿島球場のホームベース」の写真

2006年〜2017年 (阪神タイガース時代)

2006年〜2011年では主に2軍での出場でしたが、守備力の評価が高く、守備範囲の広さや堅実なフィールディングは特に注目を浴びていました。

2013年、レギュラーシーズンで二塁手として多くの試合に出場し、守備力だけではなく、バッティングの面でも成長を見せました。自己最多の125試合に出場し、守備の安定感でチームに貢献しました。

2014年、外野手にも挑戦し、守備範囲の広さを生かして、センターライトでもプレー。内外野を守れるユーティリティープレイヤーとしての評価がさらに高まりました。

2017年、阪神タイガースでのキャリアの集大成とも言えるこの年は、守備の名手として、一軍で活躍を続け、最終的にはFA権を行使して新たなチームへの挑戦を決意しました。

2018〜現在 (横浜DeNAベースターズ時代)

2018年、フリーエージェント(FA)権を行使し、阪神から横浜DeNAベースターズに移籍。DeNAでもユーティリティープレイヤーとして活躍し、内外野どちらでもプレー可能な守備力を発揮。移籍後も変わらず、安定した守備とチームプレーで貢献しました。

2020年以降。DeNA移籍後も守備固めや代打、代走でチームに貢献し続けています。特に外野手としてもセンターやライトをカバーできるユーティリティ性が特徴です。守備範囲が広く、堅実なフィールディングと強権で、どのポジションでも安心して起用できる選手です。

打撃面では派手な成績を残すタイプではありませんでしたが、コンタクトヒッターとしてチャンスメイクに貢献しました。

人物エピソード

名前の由来
本名の「大和」は、日本の伝統や強さを象徴する名前として付けられたそうです。

リーダーシップ
DeNAに移籍してからは、チームの中でベテランとして、若手サポートする役割を担うことが多くなり、チームメイトからも信頼が暑いです。

ファンからの愛称
阪神時代から「大和」というシンプルかつ力強い名前で親しまれ。ファンからも多くの支持を受けています。

まとめ

大和選手はその高い、守備力とユーティリティ性、そしてチームプレイを大事にする姿勢でプロ野球球界に欠かせない選手と見えます。『デント病』を患っていても、その病気があるからプロ野球選手としてい続け、普通の人には負けたくないという一心での活動に多くの人の心を掴まれるのではないでしょうか。

今後の活躍と、1000本安打達成を見届けたいですね。

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